高校生の頃にやっとの思いで手に入れたヤマハ BB-VI。当時の相場は8掛けで、ソフトケースをサービスしてもらった。その後、馴染みの店員さんに頼んでフレットレス仕様に変えてもらった。確か、3000円と下戸の親から仕入れたウイスキー2本がリペア代だったような。
あれから30年経ってもネックは丈夫でトラスロッドも余裕あり。とんでもなく素晴らしい楽器だと思う。
今回はこれを活用しようと、メンテンナンスついでに眠っていた自作のバッファを内蔵することとした。このバッファはギター・マガジン1983年10月号に載っていたのもの。音がクリアになるのでギターに入れて、予備を2つほど作っていた。まさか今になって使い道があるとは、ラッキーな気分。電池の持ちがいいので、おそらくこのまま交換しなくても済むと思われる。
これが完成形。バッテリーはピッタリ入り、バッファの半固定抵抗を出して基板裏はゴムで絶縁。マスキングテープで全体をくるんで振動対策。
作業はいろいろと試しながら進めた。
まずは、キャビティ内部のシールド強化。
キャビティ内部はシールド剤が塗布してあったが、手が黒くなるのが嫌だからホイールシールドに変更。昔は、台所にあったアルミホイルに両面テープを貼り付けて使用していたが、Stewart-MacDonald の Pickguard Shielding Foilを試した。結果は、見た目は良いがシールド効果は変わらず。家庭資材の素晴らしさをあらためて実感。
つぎは、メインのバッファ。
オペアンプはシングル・タイプのLF356。半固定抵抗は左に回しきると増幅ゲインはゼロとなり、右に回し切ると実用上無駄という位の音量になる。今回は、フレットレスの減衰音の底上げと音に芯を出したかったので、30度位右に回してセット。この作業は音を出しながら調整するに限る。増幅をすると中音が持ち上がるのがこのバッファの特徴で、以前、フレットレスギターを作った時にも内蔵した。
最後に、今までの汚れをレモンオイルで丁寧に落としてから、弦を交換。数年前に購入した GHS boomer MEDIUM(45, 65, 85,105)のロングスケール を利用。昔はベース弦の値段はとても高く、やすやすと新品に交換することができなかったので、鍋で煮て復活させて使っていた。本当に効果があり、まるで新品に生まれ変わったので、バンド仲間では半ば常識として通用していた。
しかし、今は本当に安く手に入る。ダダリオのEXL165は2セットで3000円しない。こんなに恵まれていると頭を使わなくなるよなぁ、とヒネてみたくもなる。
しばらく弾きこんでいないのでライブ使用には不安があるけど、録音にはバッチリ使える。
昔話が多くなってしまった。。。
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