Native Intstruments のプラグインはとても品質が高く、豊かな表現を生み出せる強力なツールです。ただし、CPU負荷が高くなり過ぎて非力なマシンでは扱い辛いことも事実。
僕のマシンは Intel Core 2 Duo 2.4 GHz のMacBook Proで、度々トラブルに悩まされていますが、とりあえずうまくつきあっています。
典型的なのは再生時のオーバーロードエラー。これは初めて再生するときのみに起こることが多いので、一息おいてもう一度再操作すればOK。
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通常使用時のCPUパワーはRTASが18%程度と大したことはない。ただ、立ち上げ時と終了時には多くの処理をこなすので、パワーが必要になる。これはすべてのコンピュータープログラムにおいて宿命的なもので、立ち上げてしばらく慣らして安定させておくか、CPUやメモリなどのハードリソースを強化する以外に手だてはない。
次のトラブルが一番厄介だった。というのも、原因がNIプラグインにあることにたどり着くまでに時間がかかり、ProTools本体がハングアップしたように見えるので、精神的なダメージが大きい。
トラブル特定の判断材料として、2つの事象が重なって起きていることを確認する。
まずは、セッションファイルをクローズするときにProToolsがハングする。これはOS機能にある「強制終了」をしなくてはならなくなる。
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事前にセーブせずにこの事象に陥ると悲惨なことになる。こまめなセーブが大切。しかしあきらめることはなくて、ProToolsが自動的にセッションファイルのバックアップをとっているので、「セッションのバックアップ」フォルダの中から最新のセッションファイルを選んで立ち上げれば被害は最小限に抑えられる。
もうひとつの事象は、先の事象が発生した直後に起こることが極めて多い。立ち上げ後に再生/録音操作ができなくなる事象で、アップル純正の「アクティビティモニタ」でCPU使用状況を確認すると、無限ループ状態になっていることがわかる。ただ、ここで焦ってはいけない。できないオペレーションは再生/録音操作だけであり、MIDIエディットやミキサー設定、ファイルの保存は可能なので、次にファイルをオープンする際に正常な操作ができるような手だてを打つことができる。
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僕がやっている具体的な解決策は簡単なことで、KORE PLAYERプラグインをオフにしてからセッションファイルをセーブ、その後にセッションファイルをクローズするだけ。次にセッションファイルをオープンしたら使用前にプラグインをオンにする。要はファイルオープン/クローズ時にProToolsの内部処理が走るので、KORE PLAYERの内部セットアップ処理と重ならないように、マニュアルでタイミングをコントロールすることが対応の目的。
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ちなみにプラグインをオフにするには、ミキシングウィンドウでインサートセクションにある KORE PLAYER のボタンをコマンドキーを押しながらクリックする。オンにする操作も同様で、トグル動作。
ちょっと面倒だけど、これで快適な環境を手に入れることができた。本音としてはMac Proが欲しいところだけど、投資するだけの根拠が見つからない。。。
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