世代や志向、場所や土地柄に対する固定観念にとらわれることのない移動手段を考えたい。
難しい要求であり、解決するには根気が必要。でも、真剣に取り組むべきことである。
車社会は国を豊かにしていった。しかし、このままでいいのであろうか?
交通事故は増え、高齢者は爪弾きにされている。暴走族はほとんど存在しなくなって、逆に知っている人のほうが少ない。しかし、若者は車に乗ることへの興味を失いつつある。
私は乗り物が好きだ。車もバイクも、電車も路面電車も、飛行機も。可能であれば自分で運転することが好きだ。移動手段としてだけは捉えていない。夢があるし、ちょっとしたことに興味を掻き立てられ、なんとも言えない満足感と爽快感を得ることができる。特にバイクは体力、知力、瞬発力、判断力などが必要になり、心技体すべての面で自分のあり方を問われる。
高齢者だって楽しみたいものがある。また、街中での移動手段は車以上に便利で合理的、美しいものがある。路面電車や自転車のあり方も考えていくべきある。
何でもかんでも自動車に頼っている。この思考が”車”という乗り物自体の発展と改革から縁遠いものにしてしまった。今、一生懸命作っている日本車は本当に人の幸せを考えているのであろうか? 社会の幸せを考えているであろうか? 人類の未来を考えているであろうか? 単なるメーカーのエゴではないのか。
景気回復以上にやらなくてはならないことがいっぱいある。
このことはITにおいても同じことが言えるかもしれない。
■高齢社会と道路交通環境のあり方についての提言 シニアの自立的な移動を支援する交通環境づくり
[社団法人日本自動車工業会] ※PDF形式ファイルへのリンクです
我が国は、本格的な高齢社会を迎えようとしています。日本自動車工業会は、シニア層をはじめすべての人が安全で快適に移動できるような、質の高い交通環境を形成することが、これからの道路整備の最重要課題と考えています。交通環境の質的充実は、移動に制約のある方、高齢化の影響がより深刻な地方部のみならず、国民全体の厚生水準の向上につながります。
■鉄道~今、新しい路面電車、LRT
[住友信託銀行 調査月報] ※PDF形式ファイルへのリンクです
た都市交通の諸問題を、解決する有効な手段として、「次世代型の路面電車」と言われるLRTに注目が集まっている。LRTは、バリアフリー対応、低騒音、低振動で快適な乗り心地の低床式車輌を導入し、専用走行路の確保による高頻度・定時運行の実現、既存交通機関とのネットワーク整備を行うことや、設備が簡易で比較的低コストで建設、運営が可能なことなどに特徴がある。
■都市交通計画における「自転車」の今日的役割:鉄道の未来学
[MINTETSU] ※PDF形式ファイルへのリンクです
われわれは自転車の「両義性」を十二分に理解し、いわば「自転車原理主義」とでも呼ぶような精神に陥ることを避ける一方で、自転車を無視し続けてきた愚かなる不条理をこれ以上繰り返さない柔軟な態度と決意を携えることが必要とされているのである。そうした調和あるバランス感覚の下、自転車を適切に、かつ、強力に都市交通体系の中に位置づけていくことが、今こそ求められているのである。
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