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プロジェクト・マネージメントを楽しくしたい

中間管理職の現状を考えてみると、”リーダーやマネージャをやりたくない”という人が増えています。少し前の日経ビジネスでは”管理者が壊れる”などの特集が組まれえているなど、危機的な状況だということが一般的な認識になりつつあります。
みなさんはいかがでしょうか? 特に管理職という職位ある方、あるいはプロジェクトマネージャ、プロジェクトリーダーという役割を担っている方、思うところはたくさんあるのではないでしょうか?
 ・部下がいないのに管理職となる
 ・予算権限が少ない(あるいは皆無)なのに責任が重くなる
 ・残業代がつかなくなる
 ・作業量の調整ができないほど、上から仕事が降りてくる
 ・並行作業が多く、とても仕事や人への目配りができない
 ・メンタル面でダウンする部下が多くなっているが、どうにもならない
 ・同僚に鬱症状が出ている
 ・自分が鬱だ
なんだか、悪い面ばかり挙がってきますが。。。
でも本当に悪いところばかりでしょうか? マネージメントは楽しくないのでしょうか? あるいは楽しさを阻害する要素は何でしょうか?
一番の原因は人との接し方にあるように感じます。
■部下としっかりと話をしているか?
・マネージャとはいえわからないことだってあります。思い切って部下に聞くなど、知ったかぶりをせずに職務を遂行しているか。
・部下との衝突や反発を恐れて、深く関わることをさけていないか? 葛藤を恐れていては、理解しあうことなど不可能です。お互いに人柄を知ってこそ、苦しいプロジェクトを乗り切れるのです。
■上司としっかりと話をしているか?
・”上司とはうまくいっている”という人に限って、ただ単に形式的な報告を定期的にあげているだけの人がいます。あるいは、頻繁にタバコ部屋で雑談をしていることをあげる人もいます。もちろん大切なことでしょう。しかし、仲良くするばかりだけではなく、衝突することはあるのでしょうか? 本音をぶつけているでしょうか? 時間や頻度ではなく、内容が問題です。
・仕事の成果だけではなく、部下の育成について話をしているでしょうか? 部下は駒ではなく、活き活きとなり成長を願っている人間だということを認識しているでしょうか?
■当事者意識があるか?
・評論家意識でその場にいるマネージャが増えました。部下や上司が”あんたの問題だろ! 真剣に考えてくれよ!”というメッセージを発していても、ちっとも理解できない人がいます。たとえ人が決めたことであっても、それを引き継いだとしても、そこにいるあなたの責任です。自分が決めたこととして動くことが当然のこととして求められているのです。
■過剰なコスト意識や過去の成功体験への固執
・自分の狭い視野に固執していることがありませんか? コスト意識とは”インとアウトの比率であること”を正しく理解していますか? 単にインを減らしていませんか? アウトを増やすためにインを増やすことを考えていますか?
・過去の成功体験にこだわっていませんか? ”あのときはこうやっていた”では話になりません。体験は中核的な要素を一般化してこそ意味があるのです。このプロセスをふまずして、体験を無理に適用しようとしても意味はありません。
マネージメントをつまらないものとしてしまった要因は、そのほとんどがマネージャ自身にあると思っています。
自分ひとりでやろうとしている、あるいは、周りの人とのかかわりが薄いままで職務を遂行しようとしていることに絞られてくるのではないでしょうか。
また、”責任ばかりで権限がない”という人が多いのですが、もう一度自分の権限について整理してみてはどうでしょう。どれだけ見過ごしていたか、あるいは、誤解していたかがわかります。本当に権限が必要であれば、徹底的に上と戦って勝ち取ればいいのです。上部管理者からすれば、こういうマネージャはとても頼もしく思いますし、涙が出るほどうれしく思うはずです。
人とのかかわりをどこまで意識できるかで、仕事の面白は大きく変化します。このことは上層部になればなるほどシビアに受け止めなくてはなりません。また、上層部になればなるほど、人とのかかわりから得る幸せや楽しさを享受できることにもつながります。
マネージャはとても楽しく、幸せな存在であると同時に、楽しさと幸せをたくさんのひとに与えることができるすばらしい存在でもあります。
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お守りで 明日の進捗 神頼み(永尾完治)
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