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社会保険庁のレガシー刷新,落札ベンダーが決定

年間運用コストが700億とも噂されている社会保険庁のシステムが刷新されるとのこと。
社会保険庁のレガシー刷新,落札ベンダーが決定[日経コンピュータ]

基盤ソフトウエアの基本設計は、アクセンチュアが19億7000万円で落札した。被保険者の資格取得などの業務アプリケーションと保険料徴収関連の業務アプリケーションはNTTデータが落札し、前者は18億3856万2000円、後者は13億3551万3000円で請け負う。保険料給付関連の業務アプリケーションは日立製作所が2億4500万円で落札した。また、資料作成支援などの業務アプリケーションは、「提示価格が想定した金額の6割以下だったので、適切に遂行できるかどうかを調査中」(社会保険庁)という。

アクセンチュア、NTTデータ、日立といったいつもの顔ぶれ。
システム刷新において大切なことは何か?
 ◎将来的な拡張をにらんだアーキテクチャ設計
 ◎想定される拡張を含む、パフォーマンス/キャパシティをカバーするインフラ
 ◎運用リスク/コストを抑えることができるインフラ設計
 ◎効率的に品質の高い業務アプリケーション開発ができる開発環境(API、IDE含む)
 ◎そこで働く人が成長できるマネジメント
特に最後のポイントは大切ではないでしょうか?
案件が人を成長させる、と常に思っています。大きな開発/変更案件を経験した人は、知識・スキル・人間性の面においてバランスよく成長していることは間違いありません。単なるやっつけ仕事、あるいは、小手先のみの仕事をしているだけでは、”開発”という創作的な活動が”スキルと時間の消費”という後ろ向きの活動になってしまいます。
こういう意味で、プロジェクトマネジャの役割は極めて重要です。
現場メンバの成長を心から祈って行動し、プロジェクト成功に向けた執念を燃やしながら知的に取り組み、経営層や社会に対して妥当性・安全性を正確に伝えて納得させる力量。どれもが欠けてもうまくいかない3本柱。
さて、この面から今回発表されたシステム開発はどうでしょうか?
 ・各社の業務アプリケーションを組み合わせて開発することができるか?
 ・会社のカベを超えられるか?
 ・システムを利用する側の満足度をどう計り、どう実現させるか?
 ・たくさんの人が関わるはずだが、どこまで成長を促せるか?
プロジェクトマネジャの背負った責任・役割は重い。

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