ビジネスをとりまく環境は複雑化、ハイスピード化しています。
このような状況では信用を得るために5年も10年も待てない、というのが本音ではないでしょうか。
では、どうしたら厚い信頼と信用を、素早く得ることができるでしょうか。
●なんでも一人でやらずに主要メンバーで力を合わせる
●タイムリーにステークホルダーと協調する
●絶対にウソをつかず、悪い情報でも公開する
●良い情報は積極的にアピールして広める努力をする
●常に目に見える成果を出して、オープンにしてアピールする
信用という袋を一人で縫わず、みんなで力を合わせて縫い合わせる。そして、そのような素晴らしい袋があることを遠慮せずにどんどんアピールする。綻びがあれば絶対にごまかさず、逆に公表して、みんなで力を合わせて修繕していることをアピールする。この姿勢を常に継続する、そして細かな改善を重ねる。
地道にやることは変わりませんが、力をあわせることとうまくアピールすることをプラスすれば、思いのほか効果が出てくるのではないでしょうか。
そのためには、しっかりとしたリスクマネージメントが前提になりますし、情報管理ポリシーが重要になります。思いつきや思い込みでは実現できません。メンバーの認識をあわせるため、そして経営層の理解を得るためにも、SOX法は追い風になるといえるのではないでしょうか。
■“信用”を得ることがリスクマネジメントの近道[nikkeibp.jp]
甲州出身で小池国三商店(後の山一証券)を設立、兜町で証券業の発展に尽力し、多くの人々から信望を集めた小池国三氏は、晩年、後進から事業成功の道を問われたとき、常に「信用の袋を縫え」と語ったという。その内容は次のようなものであった。
宝の山に入ったとき、黄金の小判に眼がくらみ、不用意にも濡手に栗と、両手で小判をすくい上げ、懐に入るだけ入れて山を下りてきたらどうなるか。
小判の重みで懐がほころび、小判はすべて道ばたに落ち、家にたどりつく頃には、また元の何もない懐になってしまうだろう。
だから、思慮あり、大欲ある人(企業)は、決してこのようなことをすべきではない。
コメント
情報開示、特に悪い情報は開示が遅れれば遅れるほどダメージは大きいですよね。いろいろ納得です。
同感です。
遅れることによるマイナス、そして、それを取り繕おうとすればウソをつく隙が生じますよね。一度おかしくなると止められなくなります。
私生活でも良い教訓になりますね。