厳しい経済状況においてもクラウド・コンピューティングビジネスが快調だ。売上が前年比20%増のSaleforce.com。といっても海外の話。日本では少し出遅れている部分がある。
最近、データセンターや大手企業システムからのデータ漏洩などが目の当たりにして、リスクに対する過剰な反応が起こっているとの話もある。また、本当に使えるのかどうか、発送の転換や意識が追いついていない状況が未だに続いている。
過去からのチェンジができていなければ改革はできないし、過去のしがらみから起こっている不況の元凶を取り除くことは難しいであろう。時が解決してくれるような問題でもない。なぜなら、パラダイムシフトが起こっているから。
では、どうすればよいのか? 2つある。
まずは、コンサルティング営業がクラウドのもつメリット、デメリットを正しく伝えられるだけの力を持つこと。相手のニーズを引き出し、暗黙の内にある思考を言語化することにより、ビジネスをシステム化することは従来どおりであるが、そのことがクラウド化することでどうなるのか? 加えて、どのように現状のビジネスシステムを変えていくべきか? に論点を当てることができるかである。
もう一つは、システム開発者の発送の転換である。Webシステム開発者にとっても少々厄介なことを含んでいるのだが、身近で慣れ親しんだ開発言語・環境でクラウド対応できることは忘れてはならない。使い方をほんの少し変えるだけの話。つまり逆に言えば、根本にある設計思想、アーキテクチャ概念さえ掴んでしまえば、すぐにでも対応できるのである。
今からでも遅くはない。準備を始めよう。
■salesforce.com、またも四半期売上の記録を更新
[Japan Internet.com]
salesforce.com は20日、2009会計年度第2四半期 (7月31日締め) の決算を発表し、厳しい経済状況のなかでも成長を維持できる企業もあることを証明した。
salesforce.com はこの第2四半期に、前年同期比20%増の3億1610万ドルという記録的な売上を達成した。純利益は2120万ドル、1株あたりの利益は0.17ドルで、Thomson Financial のまとめたアナリスト予測を0.02ドル上回った。
■「おたくを信頼できない」クラウドを阻む壁をいかに突破すべきか
[ITpro]
日本でのクラウド・コンピューティングのビジネスで厄介なのは、ユーザー企業の担当者のリスクに対する過剰な“怯え”だ。特に情報漏洩に対する心配は尋常ではなく、不安で頭がいっぱいになり、思考停止してしまう。いくらコスト面や運用面のメリットを説明しても「ダメなものはダメ」。従来のアウトソーシングならともかく、複数の企業でリソースを共用するクラウドなんか論外ということになる。
■PHPも使える! Google App Engine for Java(前編)
■PHPも使える! Google App Engine for Java(後編)
[CodeZine]
「PHPも使える! Google App Engine for Java」の後編を公開しました。Google App Engine for Javaに興味がある方や、PHPのクラウドコンピューティング環境に興味のある方にお勧めの記事です。今回は、App Engineデータストアを利用したデータの保存方法を説明します。前編ではQuercusを使用して簡単なPHPスクリプトを動作させる方法を紹介しているので、併せてご覧ください。
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