”自立的/自律的人間を育てる”ことは、新人研修からマネジメント研修、ひいては役員研修までのテーマとして多くの企業から挙げられることである。役員まで? と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ベテラン役員から見れば新任役員・役員候補に対する切な願いとして現れているのが現実でしょう。
では、そういった組織の上層部や上司が期待している自律的とは何か?
それは自分で考えて、自分で決めて、自分で周りを動かしながら、リーダーシップを発揮して業務遂行している人のことでしょう。
しかし、強力なリーダーシップを発揮しようとすればするほど、どうしても我が強くなる人が多くなる。これは勘違いによるものでしょうが、上司が正しくそれを指摘できずに、手を焼いている状況がとても多いのです。
それでは、独りよがり、自分勝手とはどこが違うのか?
それは、「組織使命・組織目標」つまり、やらなくてはならないことや周囲の期待をしっかりと把握して、それを踏まえたうえで行動できるかどうかにあると思います。いわゆるMUSTの部分です。そのためには、上司がしっかりと、明快&簡潔に組織目標や企業理念を伝えて理解させることが第一です。
つまり、部下が自律的に動けるかどうかは、こういった上司の動き次第、言い換えれば上司のリーダーシップにかかっている
のです。
■中古バイク買取専門店「バイク王」 自律型人材の育成狙い、EMGC活動を強化[ITpro]
独自の全社改善活動「EMGC(Every Month Growing up Campaign)」のルールを見直し、現場の改善意欲のより一層の向上に挑んでいる。
EMGC活動は、自律型人材の育成を第1の目的としてまずは店長など管理職だけを対象に2005年に開始。「社員が自ら考えて業務を遂行する風土を築くために始めた」と総合管理本部総務人事グループ採用教育セクションの松山和生シニアリーダーは話す。その後、2回のルール変更を経て職場単位で取り組む活動へとEMGCを発展させ、2009年3月にさらにルールを見直したのだ。
今回の変更点は、職場ごとに設定する1つの課題に取り組む期間を3カ月から6カ月に拡大したこと。じっくりと時間をかけて取り組めるようにしたことによって、各職場の社員たちが課題解決のために役割を分担し、全員でミーティングを重ねながらPDCA(計画・実行・検証・見直し)サイクルを毎月少なくとも1 回は確実に回せるようにする効果を狙った。
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