ゆとり世代と呼ばれている今年の新人。だんだんとゆとり教育が取り込まれている実態を考えれば急速な変化はあるとも思えない。そもそも物理Ⅱや数Ⅲの教科書が普通に使われなくなってから、ゆとり教育は始まっている。円周率が3.14から3になってからも久しい。
さて、ステレオタイプは極力排して、2009年新社会人を見てみると、就職先に求めることは”職場の人間関係が良いこと、雰囲気が良いこと”にある。この傾向は中堅社員と同じ。
気になるとすれば、企業ビジョンへの興味関心と自分自身の将来との係わりについてどこまで視野に入れているかということ。要は、目先に重点が置かれ、時間軸・空間軸を広げた思考ができる/したい環境にあるかどうかである。
子は親を見て育つ。だとすれば、新社会人は中堅層・マネジメント層を見て育つ。もし、新人に元気がない、あるいは長期的な視点が育っていないとすれば、それは先輩社員を見て育った結果だと思ったほうが良い。
ご自身には将来のビジョンや夢はありますか? 何のために働いているのですか? あなたにとって働くことの意味は何ですか? この問いに対する明確な答えを持つこと。これが育成の第一歩です。
■2009年新社会人の意識調査[マクロミル] ※PDF形式ファイルへのリンクです
2009 年新社会人の意識調査
■ 新社会人の約7 割が、就職先に「満足している」。
満足のポイントは「職場の人間関係が良い(60%)」、「職場の雰囲気が自分に合う(53%)」
■ 世界不況の中、新社会人の75%が「今年入社のタイミングは幸運だったと思う」
■ 8 割の新社会人が、上司や先輩との飲み会に「参加したい」。
その理由は「職場の人間関係を円滑にするため(83%)」
■ 初任給の使い道は「両親へのプレゼント(55%)」、次いで「貯金(53%)」
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