東京はビッグマーケットです。第3次産業が集中しているすごい場所。
最近はトヨタの影響で、愛知県豊田市周辺に労働力が顕著ですが、それでも地方からたくさんの人を飲み込み続けている東京の姿には恐ろしさすら感じます。
東京の人口増加は単に転入人口が増えていることだけが原因ではないことが興味深いところです。生活パターンにも核家族化がしっかりと食い込み、面倒をみなくてはいけない両親のために地方に戻る中高年が著しく減ったことがあげられています。また、若者はニート化やフリータ化の影響で、そのまま東京にとどまることが多くなったようです。
また、増加している人口は日本人だけではなく、外国人も増えているはずです。豊田市ではブラジル、イランからの出稼ぎが多く、文化や生活習慣の違いから小さなトラブルが多くなってきました。私の実家付近では犯罪も増えたと聞いています。急ぎすぎる文化交流は摩擦を避けられないのでしょう。
これでは地方の過疎化はどんどん進みます。この状態で団塊世代のリタイアによる”田舎暮らし”がブームとなれば、15年後には、地方は深刻な高齢化社会を迎えます。若者のUIターンを含め、人口バランスをとる必要があり、これには民間企業だけではなく、むしろ国や地方自治体のバックアップが重要な鍵をにぎると感じています。
遠くない将来、ITや教育、企業活動は大きな転換を迫られる時期が必ず来ます。シミュレーションをするなどして、今から準備を進めておくことが第一です。
■よくわかる日本の人口 止まらない東京一極集中
[第一生命経済研レポート]
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○高度成長期には三大都市圏全てに人口が集まった。オイルショック以降は、東京圏だけが人口吸引力を保っており、まさに東京一極集中が進んでいる。
○90 年代半ば以降ドーナツ化現象が一変し、都心回帰の動きが目立っている。東京や愛知の転入超過率が上昇する一方で、三大都市圏のベッドタウン、東京圏外周部などの人口吸引力が低下した。
○過去の人口移動の結果、地方圏で生まれる子供は減った。それでも進学や就職を契機とする東京圏への移動は収まらない。また近年は東京圏で親と同・近居という者が多く、中高年期に地方へ移住する可能性などは高くないと言える。
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