DXという言葉がバズワード化してきたように思う。もっと単純に考えても良いのではないか?
新しい概念ではなく、昔から言われていることで、当たり前の概念だということ。
要はセオドア・レビット氏が『マーケティグ発想法』(1968年)で述べている「ドリルの穴」の下りではないか。IT開発側の立場にある人たちは、戒めの言葉として何度も聞かされたかもしれない。「開いた穴が欲しい」のであって、「どうやって開けるのか?(HOW TO)」とか「穴の状態(WHAT)」「穴の存在感や存在価値(WHY)」などはどうでもいい。大事なのは「開いた穴を使って何を実現したいのか?(PURPOSE)」であるということ。
DXの定義が簡潔にまとまっているwikiを参照するとなんとなく表面上は理解できる。
ただ、こちらの方が本質を表していると思う。
- 最も重要なユーザーの行動の変化を学習し、それに適応するビジネス戦略を策定し、エクスペリエンスを創出します。
- 最も成果のあるビジネス戦略は、かつて不可能とされていた方法を軸として策定されます。IBM iXは、デジタル時代をリードするビジネス変革をデザインします。
そうすると、一昔前にIT業界でよく使われていた「デジタルエクスペリエンス」という言葉の方がフィットする。
「変えなくちゃ!」「今のままではダメだ!」「イノベーションだ!」という気分を煽る『広告用語として』の「デジタルトランスフォーメーション」という言葉が溢れているように思う。この意味でバズワード化していると感じるが、発想を変えるきかっけとしては大事なことである。
一方でこんな記事があった。こういう側面からも目を反らない方が良さそうだ。
DXについてしっかりと考えて行きたい。
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