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OracleによるSunMicrosystemsの買収について

なんとも複雑な気持ちでいっぱいのニュースでした。直前にIBMによる買収のうわさもあっただけに、ヤバイのかなぁという印象でした。
SunMicrosystemsはThe Network is The Computerというビジョンは創立当初から守り続かれ、今の世の中を作ったといっても過言ではありません。オープン戦略を貫き、ハードとソフトの双方に改革をもたらした。常に目的を失わずに、惜しげもない技術提供をした企業です。SunOSを扱うことは技術者の夢でもありました。
MySQLを持ち、OpenSolarisを持ち、StarOffice(OpenOffice)を持っている。何よりもJavaを持っている。惜しむらくはこのリソースをビジネスに活用し切れていないところ。
一方、Oracleもデータベース分野ではSunMicrosystemsと同等の影響力があった。BI分野での活躍は今一歩というところでしょうが、オープン系の代名詞であったことは確か。最近はデータベースエンジンを最適化させるためのハードウェア分野にも進出している。
どうやら、補完関係になる部分が多々ありそうだと思われる。重複資産をいかに整理しながら、戦略を練ることができるかが、今後の成功を決めるポイントになりそうだ。
IT業界は劇的な変化の真っ只中にある。SaaSのような持たざるIT運営が主流になることを考えると、サポート料やサーバー、基盤ソフトでは稼げなくなることは明白。
ここにどう手を打っていくかをじっくりと見守りたい。
しかし、それにしても気になるのは、販売契約や代理店契約をしている企業の行方である。日本にもたくさんある○○商会系のソフトウェア販売企業は、ますます、経営が難しくなるであろう。
まさに今は大転換期にあり、ここ数年で決着がつくであろう。

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