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技術革新のスピードは本当に速いのか?

IT業界は動きが速いといわれています。
誰も否定はしないことだと思いますが、では、”何の”動きが速いのか? ”なぜ”動きが速いのか? という点では、認識はずれてくるのではないでしょうか。
まず、「技術革新のスピードは速い」という点。ここ数年で見る限り、発想の転換を迫られるような新しい技術はありません。今までの延長線上で、”改善”されたものは多いとは思いますが、設計思想を揺るがすほどのインパクトを与える技術はありません。
つぎに、「ビジネスに適用されるITは流れが速くて難しくて、なかなか理解できない」という点。業務アプリケーション自体、新しい使い方を提案するものは出てきていません。
では、何が革新・進化なのでしょうか? なぜ革新スピードが速いといわれるのでしょう。たくさんあるとは思いますが、私はこの点に注目しています。
まず、基本技術の革新。特にインフラといわれる、マシンあるいはマシンに近い部分の進化。DualCoreの積極的な活用、Glid技術の進化などです。
つぎに、稼働フレームワークの進化。SeasarなどJAVAに関する部分はどんどん進化をしています。開発品質向上に役立つ分が大きいのですが、稼働環境の標準化という面も見逃せません。
どこが進化でどこが従来そのままなのか。正確に見極める目があることが、プロジェクトマネジメントの数あるうちの1つのポイントになるのではないでしょうか。
今こそ、“ソフトウェア・プロジェクト”を見直す
~CIOが確立すべき全体最適型のマネジメント手法~

日本企業においては、ソフトウェア・プロジェクトの最前線に立って指揮を執るCIOは必ずしも多くないかもしれない。だが、現場から多少離れ、経営に近いところにいるからこそ見えてくる現実もあるだろう。また、コーポレート・ガバナンスへの要請が強まる中でIT環境を適切に統制していくうえで、システムをつくりだすプロジェクトの管理手法に対して、CIOが一定のリーダーシップを発揮することは不可欠であると言える。

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