働くとはどういうことか。
生活の糧を稼ぐことは重要な位置づけであるが、あまりにも強調されすぎてはいないか?
”年収アップ”や”働きがい”というコトバにつられた転職の先にはほとんど何ももたらさない。刹那的な目線からは生産的な結末、あるいは自分の根源的な欲求を満たす結末にはつながりにくい。
忍耐と信念を持って職に当たる、まずつまらぬことから実践につなげるなど、素直で愚直な姿勢からしか良い仕事(成果)は生まれない。
また、女性労働力の活用についても同様、もっと真剣に考えなければならない。中堅社員やマネジャ研修をやっていて感じることは、リーダーシップがあり論理的かつ端的に自分の意見を言い切ることができることができる人材は、女性の方に圧倒的に多く存在する。つまり、実践が伴うとスゴイのだ。
女性にばかり子育てを任せていないであろうか? 専業主婦でたっぷりと時間を持ってもらうことを理由に、男性陣は過程から遠ざかっていないであろうか?
もういい加減に目を覚ますべきである。中核として働くには女性のほうが優秀なのである。惜しまれるのは、なんらかのプレッシャーでその力を押さえてしまっている、あるいはチャンスを逃させているのではないであろうか。
究極のところ、われわれは何のために生きているのであろうか? 突き詰めていくとマネジメントとはここに行き着く。部下育成をすることは、実は子育て同様、そこに部下がいるからで、一人の人格に対して愛情を持ってしまっているからでしかない。
余談ではあるが、出産後に女性は本当に働きたいのだろうか? 子育てが一段落したら自分の成長のために働きたいという気持ちはわかります。でも、子育て中にも働きたいのかどうか、私には疑問でしょうがない。背後には焦りのようなものがあるのではなかろうか。
■低所得化の進展、35歳世帯平均収入は400万円台[NHK あすの日本]
働き方に関しては、1つの会社に長く勤めたいという希望が強いにも関わらず、実際には転職回数が多いという実情が分かった。望ましい働き方に関する設問に対しては、1つの会社で専門家として仕事をする(38%)が最多であり、1つの会社で管理職となる(12%)、1つの会社で経営層になる(8%)を加えた長期雇用派は全体の6割を占めた。しかし、実際の転職経験を尋ねてみると、転職経験なしは4割にとどまり、転職経験者は全体の6割にのぼる。さらに注目すべきは、転職回数が多い方が世帯年収が少ないという結果だ。つまり転職は、収入上のステップアップにつながっていないのである。若者層においても終身雇用制は過去のものになりつつあり、最初に就職した会社で業務経験を積み、その経験をその後の職業人生の備えとすることは困難になっている。
■働く女性の実情 ~M字型カーブのボトムが35~39歳へシフト[Business Labor Trend] ※PDF形式です
ボトムが三〇.三四歳より三五.三九歳へ入れ替わった理由について、同省では「年齢階級別労働力率を、さらに配偶関係別(未婚六三・四%、有配偶四八・八%)にみると、〇七.〇八年の間で、三〇.三四歳は未婚が八九・五↓八九・四%と微減にとどまったのに対し、これまでも上昇幅の大きかった有配偶で、四九・七↓五一・一%と大幅にアップした(一方で、三五.三九歳は有配偶が五五・八↓五六・五%と増加、未婚は八七・八↓八七・一%と低下した)」ためとみており、「晩婚化・晩産化の影響等が考えられる」としている。
■女性再チャレンジ情報マニュアル[男女共同参画局]
未婚女性が理想とするライフコースは、再就職(結婚・出産時に退職し、子育て後に再び仕事を持つ)が31%から33%に、継続就業が19%から30%に増えており、働きたいと考える女性が増えていることがわかります。
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