どうも最近、おかしいと思うことが多くなっているように感じます。
常に思っていたことで、共感できる記事がありました。
「自分で考えずに聞く」という行為への警鐘です。
大学生になったばかりの学生に向かって「ちゃんと自分で調べてから聞きに来なさい。学生の常識ですよ!」と発言しなくてはならないことを嘆いていた教授の発言を耳にしたことがあります。10年前のこと。
調べる、考える、という行為は人間の活動の基本です。
”人生はすべてが選択”というCMの通り、自分で判断するのが自己責任であり、現代社会をスマートに生き抜くために必要なのは、スピーディで適切な選択です。
ひょっとして、選択をするときに、良く考えず、一か八かで選択をしているギャンブル型が増えているのでしょうか? 逆ギレ現象を多く目にするのもうなづけます。自分が決めたという当事者意識がないからです。
このことは、何も新人社員だけに言えることではないようです。
最近、”ライブドア問題で訴訟に走った投資家たち”だって同じこと。株式投資では当たり前のことである企業業績や経営姿勢などをほとんど調べずに、ギャンブル性やイメージ戦略優先し、自分の利益だけを追求して株式を購入した。にもかかわらず、訴訟に走る。おかしなことです。
自己責任はどこに行ってしまったのでしょう?
「知りません」、「聞いていません」、「教えてください」、「気づかなかった」という発言はとても危険に思えてなりません。
■「働く実感」を持ちえない新入社員たち[nikkeibp.jp]
私たちの会社では、クライアント企業の新卒採用の会社説明会のコンサルティングをすることも多いのですが、説明会に参加した学生のアンケート内容で最近目立つのが、「実際に働いている人の声がもっと聞きたかった」「入社1年目の社員の仕事内容をもう少し詳しく教えてもらいたかったのに…」といった声です。
もちろん、企業側の情報提供不足の場合もあるでしょうが、総じて「教えてくれなければ分からないのに」というメッセージを強く感じます。
また自社の説明会でも、私自身、直接学生に説明することがあるのですが、「具体的な1日の仕事内容を教えてください」と質問を受けることがしばしばあります。丁寧にお話しして、最後に感想を求めると、「今日は社員さんに詳しく話が聞くことができて嬉しかったです」と言われます。
とにかく「何でもかんでも聞く」のです。分からないことを聞くのは恥ずかしいことではありませんが、「自分で少し考えてから」でも遅くないはずです。
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