以前、『大学入試センターの失態』で、”私はそもそも、大学入試センター試験そのものにずっと疑問を感じています。”と述べました。
このことをズバっと斬ってくれた記事がありましたので、ご紹介します。
例によってプレジデントの”大前研一の日本のカラクリ”というコーナー。
今、アメリカのいくつかの高校ではカンニングがOKになっている。友達と相談してもGoogleを使いまくっても、最良の答えにいち早く到達した人の勝ち、というように教育方針が変わった。あらゆる人に聞いて、調べて、そして最適解に到達する、というのが正解のない現代社会での技法である。
もちろん、基礎学力をしっかりと叩き込んでいることが前提でしょうが、考える力と解決力を結びつけた教育こそが求められているということです。まさにこれです!
有名大学を卒業して入社した新人が使い物にならない。それは、社会常識やマナーの欠如も無視できない大きな問題ですが、問題解決力が少々足りないことが原因ではないでしょうか。
優等生的な回答を素早く用意することには長けています。しかし、回答を1つしか用意していなかったり、突っ込みが甘かったりと物足りない。desision treeを組み立てて、複数パターンを先読みするということが苦手なのでしょう。
余談ですが、このようなことも書かれていました。
・日本社会の大きな問題のひとつは、旧態依然とした「先生が教える」教育を続けていること
・心身症の先生が15%もいる
教師になるために何をしているのか? を考えてみれば一目瞭然です。教員免許取得に必要な科目を受講して単位を取れば、ちょっとしたことをすれば先生になれます。先生としての専門教育(研究)などしていませんし、学校に配属されれば旧勢力の言いなり成らざるを得ない。学校はとても特殊な環境ですから。
私の長男が通っていた小学校で、クラス担任が登校拒否になったという事件にありました。5月のことです。このような教師を雇った学校側は責任をとらないし、説明義務すら果たしませんでした。明らかに問題を隠そうとしています。解決しようという意思がないからです。
このような現場で若者が育つわけがありません。暗記能力を問う試験をして何のためになるのでしょうか?
大学はとんでもない責任を押し付けられています。改革を起こすべきです。
コメント
はじめまして。経済人や実社会で通用する人を育てる教育も必要ですね。中学高校でももっとビジネスで成功したいという夢を持ってもいいと思います。
kou_blue97 さん
はじめまして。
中高生は基礎体力を蓄える時期でもあります。
スポーツで言えば、腕立て伏せや走り込み、絵画で言えば基礎デッサンやデザイン構図の叩き込み。
地道で苦しい努力があってこそ、将来のダイナミックな動きに対応できるベースが作られてくると思っています。
それゆえに、夢がなくては続けられないことですよね。
もちろん、社会人になっても基礎体力の維持と強化を怠ってはいけません。お互い、がんばりましょう。