スポンサーリンク

働き盛り世代の仕事と生活って?

働き盛り世代の人生観、生活観、仕事観はどのようなものでしょうか?
たくさんの報告書が出てきており、判断するにも少々難しい状況です。
労働政策研究・研修機構 労働経済分析研究員による調査報告書が公表されています。
『働き盛り世代の仕事と生活に関する追跡調査』
これは”どのように調査すべきか”に関するレポートであり、「縦断的な調査」「調査票の様式検討」「調査データをめぐる問題」など具体的な検証例がたくさんあります。
マーケティングをおこなっている方々の有用な参考資料になるはずです。

わが国では無数といえるほどの社会調査が実施されていますが、その多くが横断的調査であり、縦断的調査の数はわずかです。このため、調査実査、データ管理、分析手法など、縦断的調査のノウハウを含めた調査方法に関する情報は、最近になってようやく蓄積されてきたところです。
本報告書は、縦断的調査の事前準備として位置づけられ、追跡調査の調査票の設計、調査方法、調査体制、分析方法、調査対象者の管理など調査実査について検討するために実施したものです。

後半には調査結果が記述されています。

・職業生活については、6 割以上の者が転職経験を有し、現在、3/4 以上の回答者が何らかの
形で仕事をしている。そのうち、雇用者(正規)が7 割、雇用者(非正規)が2 割である。
・勤務先の業種は「製造業」「サービス業」「卸売・小売業」が多く、従業員規模は「1000 人以
上」が3 割、「30~99 人」「100~299 人」「300~999 人」がそれぞれおよそ10%となって
いる。
・仕事の内容は、「専門的・技術的職業」が1/3 のほか、「事務的職業」「管理的職業」が多く、
2 割強が「課長相当職」、2 割弱が「部長相当職」であるが、「一般社員」も4 割いる。
・彼(女)たちの働き方を見ると、通勤時間が1 時間以上という者が1/3 で、1 ヵ月の残業
時間の平均が20 時間、年収は800~1000 万円という者が多い。年収が100 万円未満の者も
15%ほどいる。年収額は過去1 年間で変わっていないかわずかに減少している。
・有給休暇の取得率は4 割程度にとどまっている。
・自分の働き方についてどれだけ満足しているかをみると、全体的には満足しているものの、
賃金、福利厚生、将来の雇用の保障といった点について不満を抱く者が多い。
・今後の働き方については、4 割の者が現在の勤め先で仕事をしたいと考えているが、現在
の勤め先にこだわらない、あるいは、転職を考えている者も44%いる。

働き盛りは常に自分の居所を模索しているように感じます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました