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「英語ができる」と思われる“相槌の仕方”

ちょっとした動作に国民性やお国の文化を感じるもの。僕は子供の頃、トムとジェリーでたくさんの違和感を覚えた。手のひらを体の横に広げて「もう、ほんとに〜」っていう動作とか、いちいち人差し指を顔の前に立てて「いいかい?」というやつ。言葉は少なく、音楽や絵の動きがほとんどであったが、日本語吹き替え版という中でそのようなしぐさを見ていたから、なんとなくミスマッチを感じていた。

 

コミュニケーションとは文化の交流。さきほどのトムとジェリーとは逆の場面だが、英語を話していても動作が日本文化に根ざしていると、ネイティブの人たちは違和感を覚えるという記事があった。それは、会釈とあいづちだそうだ。

 

 

この軽い会釈は、日本人を特徴づける代表的な動作である(韓国人も会釈はするようだが、中国人でそうしている人はあまり見ない)。ほかにも、実はあまり知られていないある動作がある。

相槌の際、首の上下運動が多く小刻みに入るのが日本人の特徴だ。どんなに遠くからでもこの動きで、筆者はすぐに同胞を判断できる

また日本人特有のもう一つの相槌の特徴は、相手の言っていることがわからない時や必ずしも同意していない時でも自然と相槌を打つ。筆者にも自身の体験として、渡米したばかりのころの笑い話がある。

アメリカ人も日本人同様に、会話の中で相槌を打つが、日本人と比べて見ると極端に少ない。まず頷く動作が少ない。そして英語の合いの手(間投詞)は、「uh-huh」「yeah」「right」「I see」「really」「is that so?」「true」などだが、これら一言一句に相槌を入れることはしない。

 

多様性の時代。『欧米人の動作の真似をして成り切れ』というのは本末転倒。でも、相手の文化を理解した上で、場面によっては視線や歩調を合わせることでコミュニケーションを円滑にすることは大事なことだと思う。

豊かなコミュニケーションは、このような相互リスペクトから生まれると思う。

 

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