組織やチームの話題になると、日本では必ずリーダーやマネージャーの活躍を前提に話を進めますが、本当にそれは正しいのでしょうか?
Googleはチームワークをとても大事にする会社です。社内での研究結果をレポートにまとめて公開していますので、目を通してみると『現代的な』マネージャーの姿が見えてきます。
Google では、Google における優れたマネージャーの要件を突き止めようとしました。しかし、研究チームが最初に行おうとしたのはその逆を証明することでした。つまり、マネージャーの重要性は低く、マネージャーの質はチームのパフォーマンスに影響を与えないということを証明しようとしたのです。この仮説は、Google の黎明期に一部の経営幹部やエンジニアに見られた、マネージャーはあまり好ましくないがやむをえないもので、官僚的なレイヤーにすぎない、という考え方に基づいていました。
では、効果的なチームとはどんなチームなのか?
Google に限らず、多くの組織では、仕事のかなりの部分をチームによる共同作業で進めています。チームは真の成果を生み出す最小の単位で、画期的なアイデアが生み出され評価される場です。従業員はほとんどの仕事をチームの一員として行います。しかし、チームの対人関係に問題が生じたり、メンバーのスキルが適切でなかったり、あるいはチームとしての目標が明確でなかったりすると、生産性の低下やメンバー間の摩擦が生まれるといった問題が生じかねません。
リサーチチームは、真に重要なのは「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」であることを突き止めました。チームの効果性に影響する因子を重要な順に示すと次のようになります。
以下のチャートがとてもわかり易い。『心理的安全性』がベースにあること。
権威や肩書、経験値の豊富さで上下関係を作らない。人は十人十色、ある分野のノービスだって違う分野ではベテランだったり、その逆もある。フラットな関係で、お互いが得意な分野で力を発揮しつつ、刺激を受けながら相互成長していくチームが、変化の激しい現代においては大事だと思う。
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