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2020年以降に向けたIT人材戦略に関する展望

ガートナー社が、『2020年以降に向けたIT人材戦略に関する展望』を発表していた。とてもスッキリしているのでポイントのみ引用します。

世界中でIT人材不足が深刻化しています。優秀なIT人材の獲得は、デジタル・ビジネスの推進を成功に導く最大の要因の1つとして認識されており、世界中の経営者がこの難題に頭を悩ませています。ガートナーが2019年に実施したCEOおよび上級経営陣向けサーベイでは、ビジネス戦略の実現に向けて改善すべき組織コンピテンシの第1位は、人材管理でした 。

多くの企業のCIOは、将来必要なスキル、キャパシティ (人数) を詳細に定義し、棚卸しをして、ギャップを埋めるための人材調達・育成計画に入るという「スキル・ベース」のIT人材戦略を推進してきました。スキル・ベースのIT人材戦略は、組織が大きい方が運用しやすく効果を出しやすいという条件はあるものの、これまでは一定の有効性が認められてきました。しかし、今後、デジタル・ビジネス・イノベーションを推進していく上で、このやり方では人材育成上の大きな効果を期待できないとガートナーは考えます。

イノベーションを推進できる人材のスキルは、そもそも従来のスキル・マップには存在しないため、従来の習慣を前提にした人材のスキルはミスマッチであり、イノベーションの変化のスピードへの対応も困難な状況です。こうした背景から、スキル・ベースのアプローチに代わって、今後は「プロファイル・ベース 」の人材戦略に移行する動きが広がり、2025年までに、デジタル・ビジネス・イノベーションを事業化段階まで到達させた企業の80%は、スキル・ベースからプロファイル・ベースの人材戦略に転換しているとガートナーは予測しています。

 

プロファイル・ベースのアプローチ:ITスキルだけでなく、プロジェクトや領域ごとにチームに求められる人材の行動様式/働き方、ほかのメンバーや利害関係者との関係性、勤務場所、チームの特性や規模、必要なITスキル、ビジネス・スキル、さらには価値観や意識などを総合的に判断してIT人材像を特定するアプローチ

 

 

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