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日本におけるSNSの利用形態はガラパゴス?

日本におけるSNSの利用形態は、世界的な流れとは異なる特徴があるようだ。

ビートラックスというグローバルでスタートアップすることをサポートする企業の記事をベースにしながら紹介していきたい。

SNSごとのトータルユーザー数について

上記データは、世界と比べたときの日本のSNS普及状況をグラフ化したもの。[btraxから引用]

上記データは、世界市場におけるSNS別アクティブユーザー数をグラフ化したもの。[btraxから引用]

LINEはlivedoor社が開発・運営していたコミュニケーションインフラだが、現在はまとめサイトで有名なNaverに買収され、100%韓国企業となっている。本筋とはそれるが、日本国産のインフラで広まっているSocial Mediaがないことにあらためて驚かされる。

それから、LINEはマイナンバーを取り扱うサイト『マイナポータル』と連携している。

マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスで、子育てに関する行政手続がワンストップでご利用いただけたり、行政機関からのお知らせを確認いただけます。
マイナポータルで提供される具体的なサービスは以下のとおりですが、 e-Taxとの連携にあたっては、「もっとつながる」機能をご利用いただくことになります。

こちらがLINEから公式に発表された情報。

とても気になる。マイナンバーは極めて機密情報の高い個人情報であり、国民の安全に深く関わる重要な情報である。これらを海外資本のインターネットインフラ企業に取り扱いを許してしまうことについて、セキュリティ政策上のリスクが極めて高いと言わざるを得ない。本来なら、ロシアや中国、アメリカのように国内企業で固めることが鉄則ではなかろうか。とはいえ、日本政府は国家の重要な情報システムをAWS上に展開しているので、そもそも情報セキュリティのことは眼中にないのであろう。情報漏えいだけでなく、外交手段の一環としてシステム提供を停止されたらどうするのだろうか。。。

アジア地域のLINE のMAU

さて、アジア地域ではLINEはどのようなポジションにあるのか。

数値を見るとタイと台湾にはfacebookと同じくらいのアクティブユーザー数がいるようですね。

SNS MAUを人口比率で比較したデータ

日本ではLINEの人気が突出していることがわかります。

ビートラックス社の補足には以下のような注があります。

全世界の約66%しかスマートフォンを持っておらず、コンピューター普及率は約45%ほどだと言われているので、母数を全世界にしたときに各SNSの普及率は基本的に低くなる。

日本におけるSNSで交わされる会話の内容は?

[ICT総研による調査結果から引用]

この内容だと、文章そのものよりもLINEのスタンプが合目的ですね。文字という媒体ではなく、絵やアニメーションという媒体で、気持ちや心情を効果的・効率的にやりとりできる。

英語圏におけるsocial mediaで交わされる会話の内容は?

NHKの英語学習プログラムに『世界へ発信!SNS英語術』というテレビ番組がある。

取り上げられているテーマは以下の通り。

学習番組という性格上、時事ネタが多くなるが、一般的に自分の意見を発信するという傾向は強いように思う。だから、フェイクニュースなども見た目の面白さよりも、ある程度の「論理性」(正しくは「詭弁」だが)が求められるのであろう。

日本での文章と同様、英文の中にも感情を表現する顔文字が使用される。ただし、iMODE時代に発展した絵文字やアニメーションではなく、今でも単なるアスキーキャラクターの組み合わせが中心になっている。首を横にして読み取ることも特徴。

「\(^o^)/」ではなく「;-)」である。

英語教材でビジネスをしているサイトの多くで、以下のような記事を目にすることができる。

また、略語も積極的に使用される。アメリカの「LOL」は、日本では「w」になる。

日本における国語力の低下はSNSのせいか?

最近、まことしやかに「若者の日本語力の低下がめざましい。これはSNSの蔓延によるものだ」という意見を耳にする。これこそ詭弁の典型ではなかろうか?

  • 日本語力が低下したのは若者だけなのか?
  • 日本語力の低下とは何をいうのか?
  • social media 先進国の欧米でも同じ事象が発生しているのか?
  • そもそも日本語力の低下とSNSの因果関係を説明したデータはどこにあるのか?

たとえば、米国のfacebookの年齢別ユーザー数の資料を見ると圧倒的に若者が多い。国語力は低下しているであろうか?

[ガイアックスソーシャルメディアラボの記事から引用]

日本におけるSNSを取り巻く人々の思考はガラパゴス化している

SNSという存在の実態を見ずに、「SNS」という外観や印象をもとに「三面記事」が蔓延しているように思える。この意味で、「思考そのものが社会レベルで置いてきぼりになっている」という側面は否めず、「ガラパゴス化している」と言っても良いかもしれない。「若者」をスケープゴートにしているようで、極めて危険な状況ではなかろうか。

 

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