ちょっと前にamazon music HDに加入した。
実に良い。
CDを買って聴いて、ラックにしまって、あたふたと探してまた聴く、という手間はなくなり、いつでもどこでも楽しめる。amazonでCDを買っていると、商品を表示すると同時に「もうそれは以前に買ったよ」と教えてくれるので同じCDを重複して買ってしまうリスクはゼロになったが、「えっ? じゃあそのCDはどこにあるの?」というストレスは消えなかった。今度はそのストレスからも開放される。
それまでは amazon music UNLIMITED を活用していた。加入した当初、2017年12月頃は「4,000万曲以上」を謳い文句にしていたが、今では 「6,500万曲以上」となっていた。音質もお世辞にも良いものではなく、「たくさんある曲の中からリファレンスデータとして参照する」といった図書館的な使い方で、「本当に聞きたいものはCDを買う」という姿勢であった。余談だが、音源ライブラリにはbootlegもあるので、それはそれで重宝する。
実は、HDがリリースされる前に、ちょっとだけ気にある事があった。「曲の音質が段々と良くなってきた。すごいなぁ」と思っていた矢先に、音質の劣化が起き始めた。最初は『ストリームで聴くと高音がわずかに歪んでザラつく』というくらいの些細なレベルではあった。曲をダウンロードすれば今まで通りの『良い音質』だったので、「サーバーサイドのストリーミング通信環境の問題か?」と憂いていた。
そうしたらHDがリリースされた。とたんに、さらに音質が悪くなり、曲によっては「音がザラついて聞けものではない!」というレベルまで劣化した。これではたまらないので「退会しようか、それとも、HDにアップグレードしようか?」と悩んでいた。「とりあえず30日の無料期間があるので試してみるか」「それにしても年に10,000円もアップするのは少々ボリ過ぎではないか?」とぶつぶつと・・・
びっくり! たまげた!
CDやリッピングしたものよりも格段に音が良い! 本格的なオーディオシステムに接続せずに、モバイル環境やデスクトップ環境で音楽を聴くレベルでは、そう感じる。
ハイグレードな音源には、Ultra HD(96 kHz あるいは 192 kHz 24bit) と HD(44.1 kHz 16 bit) の2タイプがある。市販CDの音源は 44.1 kHz 16bit だから、HD は CD レベルの音質で、Ultra HDはそれ以上の音質、いわゆるハイレゾとなる。
Amazon Music アプリで再生時に下の欄に出ている曲名の横に[Ultra HD][HD]という表示があり、そのアイコンをクリックすると上のような画面がでて、音源・再生環境・現在の再生状態が確認できる。親切な設計だと思う。普及にもつながるし実にウマイやり方。
私のデスクトップ再生環境は 24bit 96 kHzだから Ultra HD ではオーバースペックになることもある。また、iPhoneのヘッドホン環境は 44.1 kHz 24bit なので十分に満足できる。悩みはモバイル通信量の管理をどうするか。実測はしていないが、おそらく、データファイルサイズは10倍近くなるはず。WiFi接続していないには、自動的にSDレベルに落としてくれるオプションを付けてくれないかなぁ。
この下のグレードには SD があり、従来のストリーミング音質なのであろうか。SDを探す方が困難で、昔の演奏でもJAZZは HD 以上ばかり。やっと探し当てたのは GINO VANNELI の Nightwalker。
音質の表示は「高」となっていた。
サブスクリプション料金は、amazon prime会員であれば 1年で17,800円(税込み)。1月あたり1,483円で、CDを買うよりも安い。大手レーベルを通さずに amazon UNLIMITED 限定の音源が出回ってくると価値が上がり、さらに面白いことが起きそうな予感がする。
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