私はまだ恥ずかしいレベルではありますが、なんとか英語で仕事をこなすことができるようになりました。
大学時代は参考文書は英文ばかり、社会にでてからも英文マニュアルが多かったので、読むことについてはまったく抵抗はありませんでした。しかし、会話となるとまったく自信がなかったのです。英会話学校に通う時間とお金がありませんので、NHKのTV英会話を活用して独学で一生懸命がんばりました。毎日時間をとることができなかったので、放送をビデオに録画して、土曜日にまとめて勉強しました。
継続するにはそれなりの工夫も必要でした。
・時間がないときはその週はギブアップ。でも、翌週は必ずやる。
・テキストは買わない。1回完結だし、できない週があると穴が開いたという気持ちが重荷になる。
・重要と判断する部分はノートに書き出す。絵や図も使ってイメージで理解する。
「もうダメだ、あきらめようかな。」と弱音を吐きそうになった瞬間、力が抜けたと同時に、英語が頭に染み入ってきたのです。なんとか会話についていくことができて、頭の中でもつぶやくことができるようになっていました。
これを試すときがきました。3年前のことです。急遽、イギリス出張を言い渡されました。
Oracle Discoverer / Developerを中心としたデータベースパフォーマンスと・ネットワークトラフィック分析が主なテーマでした。ローカルスタッフとの調整や端末打鍵者の意見を聴く機会もあり、絶好の機会。
最初のチャンスは入り口でした。テンポラリな入館証を発行するときのこと。
入り口警備員のお兄さんが実にいい人で、英語でジョークをかませながら会話をリードしてくれます。
「君の英語はpoorじゃないよ。流暢さが欠けるかもしれないが、コミュニケーションはOKだ。」とこちらの気にしていたことも察知して、アドバイスまでくれた。
次は試練が待ち受けていました。
機材セットアップをしながら調査をしていると、テストトラブルのシューティング要員と間違われて、たくさんの人に囲まれてしまった。気が立っている方ばかりで、下手なやり取りをすると要らぬ時間を費やすし、お互いの精神衛生上に良くない。とっさにホワイトボードに人を誘導して、絵を書きながら箇条書きで対応したら、うまく逃げ切りました。
わからないことや対応に長時間要することはボードのコピーを全員に手渡して、こちらも日本人スタッフに連絡を付けて、なんとか逃げ切れました。IT用語が中心だったことや、思考パターンに慣れていたことが幸いしたようです。
英語をマスターするコツはこのように考えています。
■基本的な文法はマスターしておく[中学高校レベルでOK]
■リズムをつかむ
■文字ではなく、音(フレーズ)を頭に浮かべる
”ほったいもいじるな”の世界です
■何度も何度も繰り返す
■聴くと同時に、頭の中で一緒にまねしてみる
これを半年も続けると、曇りが晴れてきた瞬間に出会えました。
英語を使う上で一番大切なのは、
「英語がうまく話せないから、まったくコミュニケーションできない。」
というおかしな考えを捨てること。
「英語がうまく話せないから、コミュニケーションできないことは少しある。」
「英語がうまく話せないけど、コミュニケーションできることはたくさんある。」
と考えて、自分から接することです。相手がコミュニケーションしたいと思ってくれているのですから、それに甘えてしまえばいいのです。
さて、お勧めのTV会話をご紹介します。
NHK 3ヶ月英会話。 「ハートで感じる英会話」
英語を文化として感じることができますので、本当に面白いですよ。
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