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WBSを正しく理解して活用しよう

WBSはIT系のプロジェクトのものだけではなく、すべてのプロジェクト、広くは身の回りのことにも使えます。

一番の効果は作業漏れがなくなり、作業ボリュームがわかること。これにより、スケジュールや必要となる人の数を把握することができます。また、担当者が明確になるので状況の把握/確認にも役立ちます。『見える化』ができるので、周囲からの信頼性も増し、協力も得やすくなるという副次効果があることも見逃せません。

この特徴を活かせば、会社設立準備から引越にいたるまで、幅広く適用することができます。
例えば引越について考えて見ます。

お子様がいらっしゃる家庭は荷物が多く、何かとやることも多いはず。細かなこと、関心の薄いことはバタバタしているとついつい忘れてもらしてしまいます。WBSを作っておけば、事前準備、前日にやるべきこと、当日にやるべきこと、翌日以降にやるべきことが漏れなく列挙されています。WBSを使った作業確認などを早めに行っておけば、奥方・ご主人との意思疎通も万全で、余計な摩擦を避けることもできます。

ここで重要なのは作業項目の列挙です。これを甘く見ると信頼性を失います。
優秀な組織は、WBS項目を組織内部に蓄積していき、スピードアップと確実性を確保します。
個人では、引越会社のパンフレットを入手してそれに自分の経験を加味すれば、とても強力なWBSが作成できます。ただ、ちょっとした工夫と努力が必要です。

さて、このようなWBSについてわかりやすく解説した本がありますので、紹介します。
・経済産業省 CIO補佐官へのインタビュー
・WBSにまつわるQ&A
・WBSとWBS辞書のサンプル
もあり、概念だけではなく具体的な手順がイメージしやすくなっています。

実務で役立つWBS入門
『実務で役立つWBS入門』 Gregory T. Haugan (著), 伊藤 衡 (翻訳) 著

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