「PMというスーパーマンがいて、難関プロジェクトを切り盛りしていく。」
という幻想を持っている方々、それもユーザー企業の上層部に多くいらっしゃいます。
これは違います。
昔からのヒーロー、ウルトラマンだって、仮面ライダーだって組織の中で活躍していました。ウルトラ警備隊なしにはウルトラマンは活躍できませんでした。 あ、ちょっと違いますね。。。
さて、組織としてのPMに注目した記事がありました。
■PMノウハウを組織的に共有する方法を考える [@IT]
有能プロジェクトマネージャ勉強会
PMノウハウが体系化できたら、それを組織的に共有していきます。組織的な共有方法の1つとして、有能者を早期に育成する手法があります。2つ目は、重要ノウハウによるPM技術補完。 3つ目は、PMOノウハウ共有センター化です。
現実的には、PMにはほとんど権限を与えられていません。
これはPMBOKが前提としているPMイメージと大きな乖離があります。
PMBOKによると
・PMは経営者から大きな権限を与えられた存在
・予算、人的資源に関する大きな力を持つ
・社外のステークホルダーと積極的な窓口として動く
のようなイメージを持ちます。
当然のことながら、「2.3組織の影響」の章では組織構造によって影響力がことなることも認めていますが、それ以外の章を読む限りでは、いきなり、強力な権限と影響力を行使する存在に戻っています。私はすんなりと受け入れられないのですが。。。
少し話がずれました。
そんなPMBOKでもPMOの重要性を述べています。PMとしてのノウハウは組織に蓄積することが理想的です。プロジェクトに対する正しい理解が深まると同時に、PMを育てる絶好の環境になります。
PMOはプロジェクト内部におかれることもありますし、複数のPMを抱えている組織がプロジェクトとは別におくこともあります。いずれにしても、プロジェクトの管理・監視を行うための、第三者的な機関として重要な意味を持ちます。PMを助けることが目的の組織で、PMを責める組織ではありません。
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